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『春琴抄』 

春琴抄 / 谷崎潤一郎
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―――――「佐助、それはほんとうか、と春琴は一語を発し長い間黙然と沈思していた佐助は此の世に生まれてから後にも先にも此の沈黙の数分間程楽しい時を生きたことがなかった


商人の大家に産まれた才色兼備の盲人春琴と、彼女に幼い頃から仕え生涯に渡り身を削るような奉公をした佐助の物語。
物語といっても実話で、登場人物の「佐助」が後に書いた伝記や、その家に仕えていた女性の話等を基に、谷崎潤一郎が味付けをし「春琴」の一生を描いた、といった作品です。(あれ・・・実話でいいんだよね?これ)
谷崎の文があまりに耽美派そのものなので感化されないようにスパッとレビューすると、あらゆる方面の才能とそれに勝る美貌に恵まれた春琴がそれを失う時、その時の描写がそれまでの文をすべて引き立て役にして重い光を放ちます。その後の佐助の行動も魅力的。 生きてる間決して到達することのないだろうものに触れた感覚、ひとまず高く評価するしかできないです。
ちょっと文体が古い上に独特で、句読点が十何行と無いなんてことはザラなので読み進めるうちに若干「読み解く」といった感じが出てきます。それは個人的には面白かったけど、面倒だって人もいるかも。

おすすめゲージ:■■■■■■■□□□
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